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トラブル回避の心得

異業種間で発生するトラブル

2017/11/20

介護職では人間関係のトラブルが生まれやすく、人間関係の悩みを理由に退職や転職をする人も珍しくありません。介護施設での人間関係の問題というと利用者さん、利用者さんの家族、スタッフ同士の問題がイメージされやすいですが、実は意外なところで看護師と介護スタッフの間のトラブルも多いのです。
なぜ看護師と介護士の間で問題が生まれやすいのでしょうか。まず、介護施設には医師・看護師・介護士など複数の職種の職員が働く施設が多く、そういった施設では介護士より看護師の方が偉いという考え方の看護師も存在します。一部の看護師が偏った考えを持つならまだしも、施設の方向性として看護師の意見の方を尊重し、介護より医療面のケアを重視する施設もあります。そのため、介護士は看護師に対し フラストレーションを溜めやすく、その結果ストレスが発生して人間関係の問題が生まれやすくなるのです。
病院の場合であれば、看護師と介護士の間に明確な上下関係が存在するかもしれません。しかし、介護サービスを提供する介護施設には上下関係はありません。看護師が介護士に対し上から目線なのとは逆に、看護師に対しコンプレックスを抱く介護士もいます。本来、上下関係はないのですから、時には臆せず意見を伝えることも必要です。
一方で、バイタルチェックや体温管理など、医療行為に関する看護師の指示を軽視する介護士も一部に存在します。介護施設は介護がメインの職場とは言え利用者の健康管理など医療行為も重要なので、介護士にも医療面の指示やアドバイスを尊重する姿勢は求められます。